亀田製菓の会長はインド人のジュネジャ・レカ・ラジュ会長です。
社長が日本で、会長がインド人はなぜなのか?気になるところですよね。
会長がインド人であることから『会社乗っ取り』まで出始める始末。
そこで、亀田製菓の会長がなぜインド人なのか?
会社乗っ取りされたのか?
という疑問にお答えしていきます!
亀田製菓社長がインド人なのはなぜ?
亀田製菓の社長がインド人なのはなぜなのでしょうか?
ズバリ!前会長が、
グローバル化を目指す前会長の目に止まったのをきっかけに、2020年6月、亀田製菓に入社し副社長に。
NHK(2023.09.26)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230926/k10014206811000.html
海外では当たり前のことで、アメリカの企業であってもアメリカ人が社長や会長になっているわけではありません。
Google、マイクロソフト、IBM、スターバックス、シャネル、FedExもすべてインド人が会長になっています。
亀田製菓以外の外国人社長や会長
亀田製菓だけが特別なことはなく、日本の企業の中には、外国人が会長や社長に就任している企業は多くあります。
オリンパスは、イングランド出身の実業家であるマイケル・ウッドフォード氏が、オリンパス本社執行役員、代表取締役社長を歴任しています。
武田薬品のウェバー社長もその一人です。
過去には、日産自動車を解任されたカルロス・ゴーン前会長もいます。
ただ私たちが知らないだけで、日本の中小企業経営者の約2万7,000人が海外出身の外国人経営者であるという調査結果もあるくらいだといわれています。
そして、外国人を起用する背景には、
グローバル化と良い人材の確保
が目的なのです。
反対に、海外の企業で日本人が会長や社長になったら、日本人が乗っ取りしたといわれるということになりますよね。
日本の企業には日本人が就任するということは、現在において固定概念だということです。
亀田製菓をインド人が乗っ取りの噂6選
亀田製菓の会長がインド人であることから、
乗っ取りか?
とネットでは言われています。
- 会長がインド人
- 中国産
- 移民発言
- 韓国の農心と提携
- 最近味が落ちた
- 創業者から変わっている
会長がインド人
会長がインド人だから、『乗っ取り』なのでしょうか。
それは完全に差別であり、偏見です。
中国産
ネットでは、亀田製菓のお菓子が『中国産』だといわれています。
この画像を見ると、中国産!!
簡単に言えば、中国でお菓子を作り、中国で品質チェックして中国から輸入しているので、亀田製菓は「輸入者」になります。
それも20年前からなんです。
知らなかった…
UNIQLOみたいなものですね。
亀田製菓が中国に作った『青島亀田食品有限公司』は、現在、中国向けのお菓子を作っています。
亀田製菓のお菓子すべてが中国産ではないので、お間違えないよう。
移民発言
2024年12月16日、ニュースサイトにおいて、
と発言したことが話題になりました。
韓国の農心と提携
亀田製菓は、2012年に韓国の農心と提携しています。
最近味が落ちた
亀田製菓のお菓子の味が落ちたと感じる人も多いようです。
乗っ取りされたから味が落ちたとおもっているのでしょう。
創業者から変わっている
実は、亀田製菓は元々古泉家が創業者で、2000年まで社長を務めていました。
亀田製菓の歴代会長と歴代社長を図解でわかりやすく
では、これまでの亀田製菓の歴代社長と歴代会長をまとめてみました。
歴代社長 | 在任期間 |
---|---|
古泉栄治 | 1957年 – 1983年 |
古泉肇 | 1983年 – 2000年 |
金津猛 | 2000年 – 2006年 |
田中通泰 | 2006年 – 2015年 |
佐藤勇 | 2015年 – 2022年 |
髙木政紀 | 2022年 – 現在 |
歴代会長 | 在任期間 |
---|---|
古泉栄治 | 創業 – 1995年 |
古泉肇 | 2000年 – 2016年 |
田中通泰 | 2006年 – 2015年 |
佐藤勇 | 2015年 – 2022年 |
ジュネジャ レカ ラジュ | 2022年 – 現在 |
ここでお気づきでしょうか。
社長が創業者の古泉家から変わっていることを。
亀田製菓の創業者
古泉家が亀田製菓の社長を務めなくなった理由は4つあります。
1.会社の私物化を避けるための方針
古泉肇氏(2代目社長)は、会社を私物化しないという方針を持っていました。この考えに基づき、資本と経営を分離するために株式上場を選択しました。
古泉さんは受賞後のあいさつで会社を私物化しないという方針のもと、資本と経営を分離する株式上場を選択したことや、いち早く挑戦した海外展開で売り上げが伸びず苦労したことなど数々のエピソードを紹介しました。
2024.02.07 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bsn/986343?display=1
これは、亀田製菓の元会長 古泉肇さんが優れた企業経営者を称える『渋沢栄一賞』を受賞したとき挨拶でエピソードを紹介したときのことです。
2.創業者のポリシー
創業者の古泉榮治氏には、会社経営に家族は入っていいが、兄弟姉妹は1人だけという方針がありました。これは、家族による経営の集中を避けるためと考えられます。
3.経営の専門化と透明性の向上
株式上場後は、経営の専門性と透明性が求められるようになり、創業家以外の経営者が選ばれるようになったと推測されます。
4.ガバナンスの強化
田中通泰氏が代表取締役会長CEOを務めていた際、過半数が独立性の高い社外取締役で構成する取締役会の導入など、ガバナンスの強化に努めていました。
これらの要因により、亀田製菓は創業家による経営から、より開かれた経営体制へと移行したと考えられます。
ただし、創業家の古泉直子氏は現在も取締役として経営に関わっており、完全に創業家が経営から離れたわけではありません。
まとめ
亀田製菓会長がインド人なのは、グローバル化と良い人材を確保したからであって、乗っ取りではありません。
実際に、亀田製菓の筆頭株主は、依然として創業者一族なのです。